巨人前監督の原辰徳氏(59)が24日、母校の東海大で、ロス五輪柔道金メダリストの山下泰裕氏(60)と「建学75周年記念トークショー」を行い、若大将節を全開させた。
山下氏は「東海大副学長」。原氏は「東海大体育学部客員教授」の肩書があるが、司会者から「原先生」と呼ばれると、「僕は原先生じゃなくていいから。山下先生を前にして、私が先生なんて、おこがましくてしようがない。原さんでいいです」と要望。トークショーはスタートした。
ふたりは東海大相模高でも先輩後輩。山下氏は高2の2学期に同校に転校してきたそうで、原氏は「とかく転校生は、少しイジメられるケースがありますが、イジメる人は誰もいませんでした」と話し、詰めかけた1350人の学生を笑わせた。
その学生を前に「ステージが上がるとプレッシャーが出てくる。あるいは重圧、壁、限界。いろんな心理が出てくる。僕はプレッシャーは自分の力を出す最大なるチャンスだと思う。仮にいい結果が出なくても、いいんです。次につなげれば。少し追い詰められた状態で、自分の好きなことができるというのは、とても幸せなこと」と熱弁を振るった。
「ジャイアンツに入ったときに、村田兆治さんというロッテにすごい投手がいた。今で言うとフォークボールという言葉ですけど、僕の中では“消えるボール”。ルーキーのときに『こんな投手絶対打てない。ボールが見えないのにどうやって打つんだ』と思ったけど、2年目にその球をホームラン2本打ちました。思うと必ずできる。自分で限界を決めない。限界という言葉を使うと思うけど、限界を超えたところに自分の世界があると信じこむことですね」と自身の経験を基に語った。
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