歌舞伎発祥の地とされる京都と歌舞伎の魅力を首都圏向けに語る、京都市など主催のトークショーが5日、東京都中央区の歌舞伎座で開かれた。出演者らが革新を重ねる中で育んできた伝統の重みについて語り合った。
市が11日で一時閉館する都内の情報発信拠点「京都館」に代わり、引き続き京都のアピールを行う事業として企画したイベントの第1回で、約100人が参加した。若手歌舞伎俳優の中村隼人さんと、京都館館長で放送作家の小山薫堂さん、漆工芸家の三木啓樂(けいご)さんが出演した。
中村さんは「伝統を守るだけでは通用しない。歌舞伎も時代ごとに、はやりを取り入れてきた」と強調。江戸庶民に支持された忠臣蔵の芝居を歌舞伎に取り入れて人気演目となった歴史や、自身が人気漫画の歌舞伎に出演したことを例に、賛否両論を巻き起こすことも伝統に革新を生む原動力になるとした。
これに先立ち、京都の南座の大提灯を手掛ける職人らの実演で、提灯作り体験も行われた。
【 2018年03月05日 22時30分 】
0 件のコメント:
コメントを投稿